劇団金蘭座 復活公演 第一弾
農業少女
【期間】 2016年8月27日(土)~28日(日) 全2回公演
【会場】 金蘭会高校 ウィステリアホール
【作】 野田秀樹
【演出】 山本 篤
【出演】
百子 …… 根本夏乃
都罪 …… 尾形柚香
山本ヤマモト …… 山田萌夏
秘書 …… 北川明希
少女ドリームボーイズ・ほか …… 大西綾乃
秘書・ほか …… 木内香織
車掌・父・ほか …… 下島りえ
少女ドリームボーイズ・ほか …… 寺尾かのこ
秘書・ほか …… 中迎由貴子
【ストーリー】
「東京行きは10分間の停車です。」
憧れの町、輝く世界…東京は淫らな妄想を美しい夢へと変える町だ。
農家で育った百子は農業を嫌い、純粋な怒りと喜び、畏れを持って東京行きの寝台特急に乗り込む。
たった600秒の夢のはずだった百子のこの行為は、ある男との出会いによって、彼女の無邪気な運命の歯車を狂わせ始めるのだった。
【解説】
劇団金蘭座6年ぶり、復活公演第1弾!
阪神大震災を契機に結成され、1997年から18年間、金蘭会高校演劇部の卒業生劇団として、独特の劇世界を構築してきた金蘭座。2010年第11回公演を行った後、2年前に一端幕を閉じました。しかし、再開を要望する声を受け、中学高校演劇部の顧問である代表の山本篤、金蘭座を長年支えてきた中心メンバー達、そして、現在大学生の若い卒業生が加わり、活動を再開しました。今回の公演がそのスタートを刻む金蘭座復活第1弾。今の「時代」を射抜く金蘭座ならではの舞台を力強く披露します。
金蘭座では過去に試演会として取り組んだことのある、野田秀樹の番外編の作品の中で群を抜く傑作戯曲「農業少女」。本来ならば4人芝居であるこの作品を、金蘭座復活公演として、独特の趣向を凝らし人数を増したダイナミックに造りあげます。ぜひご来場ください。
【WEB】 https://twitter.com/kinranpassion
女子高へ観劇に行ってきました。(笑)
といっても、女子高を卒業された演劇部の仲間が卒業生劇団として結成された金蘭座。
数年活動を休止していたようですが、ここに復活!
演目は野田秀樹の「農業少女」。
私自身この演目を観るのは今回で2回目(前回はこちら)。
上記の解説にあるように、独自の演出をふんだんに盛り込んで前回観劇の印象とは全く違って、彩りを加えてエンタテインメント性の高い作品として魅せてくれました。
ストーリーは、地方農家に生まれ育ち都会に憬れる少女百子が、地元の線路をずっと辿っていけば大都会東京へつながっている線路に愛着を示し、線路に耳を近づけまだ見ぬ都会に思いを馳せる。そんな時少女は、途中下車のため3分停車した寝台列車に停車時間だけのつもりで車内の座席に腰を下ろす。だが、列車内でひとりの男(山本ヤマモト)と出会う。この出会いが百子はそのまま都心へと向かう列車に揺られつづけることに。心の奥では「誰かがきっといつかは都会へ連れて行ってくれる」彼女もそれを望んでいたように映る。野草研究家の山本ヤマモトは出張が多く日本各地を飛び回って東京の家にあまり帰らない。百子は、ひとり原宿で時間を持て余し、あらゆる分野誘惑の触手に晒されて、欲望の渦巻く大都会で溺れそうになりながら生きていく。アダルトビデオ・ドランティア活動・「若い少女が無農薬で作る」ということでブランド化された米「農業少女」。
トレンド化されたいろいろなワードを紡いで、日本の大都会「東京」を描いていく。
上演前には手づくりのクッキーをひとつひとつ観客にくばり、ひとときのクッキータイムを設けたりの女子力の高い公演でもありました。また制服姿の在校生の演劇部の方たちが校内の角、角に立ち、おもてなしの誘導も心地よくて開場入りから退場まで、とても気分よく過ごせ、心地よかったです。
また最後の最後、舞台あいさつで出てきた劇団代表の山本さんの舞台にかける情熱の言葉が熱かった!
次作はオリジナル作品をやるんかな?
とても楽しみにしています!
★★★★☆
↧
036-0828 劇団金蘭座 復活公演 第一弾「農業少女」千秋楽を観劇。
↧