噺家が落語と芝居をしてみる会
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伺おう伺おうと思いつつ、なかなか訪れなかった繁昌亭。
今回、毎回お芝居を見せてもらっている澤井さんが出演するということで、行って来ました。
初「天満天神繁昌亭」。
こじんまりとしつつ、どの席からも観やすくて、またとても綺麗でいい劇場ですね。
とっても気にいりました。
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【日時】 2017年3月17日(金) 19:00~
【会場】 天満天神繁昌亭
●転失気(てんしき) ……… 桂 弥太郎
人気落語家、桂 吉弥さんのお弟子さんで8年目という弥太郎さん。よく「よたろう」読み間違えられ困っているそうです。
落語は、医師から言われた知らない医師用語。知らないものは「それはなんですか?」と聞けばいいものを見栄っ張りで知ったかぶりする和尚のお噺。
●読書の時間 ……… 桂 ちょうば
桂三枝(現・六代桂文枝)による創作落語の演目。父親がカバーを「竜馬がゆく」にして隠し読んでいた官能小説を知らずに子どもが小学校へ持っていってしますというお噺。
●七段目 ……… 桂 團治郎
無類の芝居好きが高じて、普段の生活にも歌舞伎の口調と身振り手振りで話をする困った若旦那なお噺。
久しぶり観る、プロの生の落語。
どの話も、枕も本題もとっても面白かった!
どのお噺も聞き覚えのあるお噺でしたが、さすがプロ!と思えるものでした。
~ 中入 ~
テノヒラサイズの天国と地獄
【脚本】 オカモト國ヒコ
【演出】 井之上チャル
【出演】
エース …… 桂 ちょうば
男B …… 桂 團治郎
男C …… 桂 弥太郎
女A …… 澤井里依
女B …… 小出優子
お芝居の方は、ナンセンスなシチュエーションコメディー。
男女5人のクイズ同好会のメンバーが、クイズ大会のイベントに参加。
ほぼエースの活躍で勝ち進むチーム、新たな地での決戦のため飛行機に乗り込み、そこでもクイズが行われるという。まるで懐かしのアメリカ横断ウルトラクイズの様な展開。
だが、ここで飛行機事故が発生。旅客機は爆発して空中分解。
5人は、すでに死は確定しているようだが、何故か意識はしっかりしているものの、異次元空間に放り出された模様。
ここで突然、天の声が聴こえて来てクイズを出題。題して「人間性クイズ!」。5人の内1人だけをそれぞれ指名して、指名の多かった1名のみが地獄へ落ちるという。
5人で相談する数分を与えられ消える天の声。
最初は、今までクイズ大会をひとり牽引してきたエースは、絶対セーフだと誰もが思うも…。
頭がイイだけじゃなく、性格も温厚で誰に対して怒り露わにしないエースを指名するのが、メンバーが争わず穏便に事が運ぶとエースを説得する4人のメンバー。
エースにしてみれば「それはないでしょう!」。という展開だが・・・4人に押し切られそうになる。
ラストは以外に人が自分以外の4票を集めて地獄行きに…。
理由を聴いて観客は大爆笑。
みんな大声で暑苦しいと思っていたよう…。
【WEB】 http://beichoschedule.osakazine.net/e471924.html
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落語家さん3人は、中入り後のお芝居の事が気になって内心ドキドキの落語の語りだったんでしょうが、会場は爆笑の渦でした。どなたもとても面白く、「さすがプロ!」と思える内容でした。
お芝居の方は、最後のオチが面白かった。
オチの使われた落語家さんの中入り前の落語が、声がとてもデカくパワフルでテンポのある熱のこもった落語だったし、後半の芝居でも熱量がひとり違ってた。
そこへ来ての、あのオチ。面白かったです。
また、落語を観にいきたいと思いました。
今後もこの会を続けていくようなので、また観てみたいですね。
★★★★☆