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Channel: ボクは好奇心のカタマリ
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018-0312 yhs 35th PLAY 「しんじゃうおへや」を観劇。

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yhs 35th PLAY  しんじゃうおへや



【期間】 2016年3月12日(土)~13日(日) 全3回公演

【会場】 インディペンデントシアター 1st

【脚本・演出】 南参

【出演】
小林エレキ
能登英輔
櫻井保一
甲斐大輔
氏次啓
熊谷嶺(霊6)
青木玖璃子
最上朋香
山田プーチン
田中温子(NEXTAGE)
井上嵩之(劇団・木製ボイジャー14号)
佐藤杜花
曽我夕子

【この回の終演後のトークゲスト】 後藤ひろひと(Piper)

【ストーリー】
第1話、執行の予行演習を行う刑務官たちの葛藤と衝突。
第2話、執行装置の修理にやってきた3人の電気工事士のパニック喜劇。
第3話、この部屋がどこで、自分が誰なのかを尋ね続ける男と、
それから逃げ続ける女、そしてそれを取り巻く人々。
ラストシーン、3つの物語が重なる時、一つの真実が浮かび上がる。
死刑を巡り、人間の存在を探る、社会派エンターテイメント。

【WEB】 http://yhsweb.jp






札幌の劇団さん。
関西初上陸ということですが、今回の作品は2009年、2010年に続きの再々演ということで、評価が高いので観に行ってきました。

どこかの死刑執行室のある拘置所を舞台に死刑執行を待つ罪人と刑務官たちの社会派のお芝居でした。
3話のオムニバス形式ですが、「ボタン」というキーワードを通じてどこかリンクする連作短編集のような形になっていました。
1話と3話は重厚でひたすら重いテーマでしたが、間に挟んできた形となった2話はコメディータッチでしたね。

第1話は明日に控える死刑執行日を前に、それに携わる刑務官たちが予行演習をするというストーリー。予行演習中にチャチャ入れてくるベテラン刑務官。予行演習の時間だけが伸び真面目な新人刑務官が納得いかない。制帽に2本のラインが入った責任者の上司それを容認しているような態度が気に食わず反発する。
何度かこれらのルーチンを経験してきたベテラン刑務官たちはその重圧から少しでも薄めるようにと、場を和ませようと笑いを取り入れようとしているようだが、新人の非情な態度にもわけあった…。

第2話は、執行室の電気関係の保守を担当している企業の社員が3人入ってきて点検。点検中に誤作動が起こったりしての3人で繰り広げるコメディー。
死刑執行室を刑務官が企業の人間3人に任せて留守にしたり、ちょっと有り得ないなと思ってしまって入り込めませんでした。

第3話は、死刑が確定している罪人の苦悩を描いた作品。いつ執行されるかは、直前にしか教えてもらえない罪人の怯えをみごとに表現。
全身全霊を投じてこの罪人を演じた小林エレキさんの演技がとても凄かった!

この日の終演後のゲストは、後藤ひろひとさん。
yhsのリーダーで脚本・演出担当の南参(なんざん)さんとの2人のトークショー。
2人は、名古屋の演出家の大喜利大会のイベントで知り合ったようで、お話はひたすら札幌で市販されている不味い即席麺のお話で盛り上がってました。
そして最後はその不味い即席麺5袋を争奪するじゃんけん大会で盛り上がりました。(笑)

★★★★


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